産業財産権制度140周年記念 総理大臣感謝状贈呈式
令和7年4月18日、石破総理は、都内で産業財産権制度140周年記念 総理大臣感謝状贈呈式に出席しました。
式典では、総理から産業財産権制度普及発展特別功労企業等に対する感謝状の贈呈が行われました。
総理は、挨拶で次のように述べました。
「内閣総理大臣でございます。感謝状贈呈式の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
本年は、産業財産権創設から140周年の節目の年であります。福澤諭吉先生が特許制度を日本に紹介した幕末、そして実際に制度化された明治から現在に至るまで、特許などの知的財産制度は、外国からの技術導入や先端技術開発の促進など、我が国の産業発展を支えるインフラとして極めて重要な役割を果たしてまいりました。
知的財産がイノベーション創出の起爆剤となり、『コストカット型』から『高付加価値創出型』の経済への移行に、大きな役割を果たすことを期待をいたしております。
受賞された皆様方は、知的財産を活かした経営・事業戦略の策定など、高度な経営に取り組み、またその普及に貢献をいただきました。地方におきましても、地域団体商標を通じた地場産業のブランディングなどにより、知的財産が企業の成長に有効であることを、中小企業や組合の皆様にお示しいただけた意義は大きいと考えております。
これまでの御努力に深く敬意を表しますとともに、今後ともイノベーションと知的財産の活用のお手本として、我が国経済の発展に御尽力を賜りたいと存じます。
私どもの内閣におきましては、地方創生2.0の実現に向け、『令和の日本列島改造』として、各地で新結合を通じたイノベーションを起こし、高付加価値な産業を創出していく、『地方イノベーション創生構想』を進めております。
皆様の取組を更に拡大し、日本全体にイノベーションの好循環を生み出していくため、各地域での『知財経営支援ネットワーク』の拡充や、支援人材の育成を始め、中小企業の皆様が『知的財産で稼ぐ』ことができますよう、取組を進めてまいります。
本日4月18日は「発明の日」であります。この日をきっかけといたしまして、我が国におけるイノベーション活動が更に活発になることを念願申し上げて、私の祝辞といたします。
誠におめでとうございました。」